神戸市 灘区の方へ参考事例【石貼り 外構 駐車場施工例】


■ 何度も切り替えして駐車するのが大変
■ 和風すぎる雰囲気を少し洋風にしたい
■ 空き巣が多い地域なので、セキュリティに配慮した設計をしてほしい

ご実家のご両親と同居することになったお客様(息子様)からのご依頼です。お客様のもともと住まれていたご自宅のお庭づくりや、お庭の管理を当店にお任せいただいていたことから、「実家のリフォームもぜひお願いしたい」と、ご依頼いただきました。

駐車場を兼ねたお庭です。そこへいつも1台お車をとめていらっしゃるのですが、来客の際など縦列駐車をする必要があり、マツノキが生えていたり、花壇があったりで、何度も切り返さないと車を入れることができません。お宅の前は交通量の多い道路ですので、駐車に時間がかかると渋滞を招いてしまうこともあり、とてもお困りでした。車を何度も切り返さなくても良いよう、もう少し余裕を持って駐車できるようにしたいというご要望でした。

お庭には土の部分も多く、雑草が生えてしまうこともお悩みでした。雑草を定期的に処理され、「理想のお庭にしたい」と、お母様が植木などを購入され植えていらっしゃいましたが、「思い描いていたようなお庭にならなかったのよね」というお話もいただきました。植物の配置する場所のバランスや、植える正しい方法など、あまり知らずに進めてしまうと、このようなことが起こってしまいます。当店へリフォームのご相談に来られるお客様から、今回、お母様がされていたようなお話をいただくことが多々ございます。
お客様ご夫妻がご実家に同居されることになり、部屋数が足りなくなってしまったので、このお庭部分には洋室が増築されることになりました。既存の木は、移植できるものはすべて使用し、新しいお庭づくりで活躍してもらうことになりました。

もともと和風な雰囲気のご実家に、洋風なお部屋が増築(外観も洋風)されますので、駐車場兼お庭も、その雰囲気を壊さないよう、和と洋がミックスしたオシャレなデザインに変身させます。

 

 

こちらがご提案させていただいた図面です。

「駐車しやすいお庭」ということは、”オープン外構”になります。車がすぐに出入りできるよう、道路と敷地の間に門はなく、どなたでも入れるような設計です。しかし、お宅の前は人通りも多く、防犯上心配なこともあります。そこで、お宅の側面(裏通路)に入る部分には、東側、西側ともに門扉を設置します。鍵をかけることができますので、プライベートな空間をきちんと守ることができ、安心です。

「洗車したり庭の草木に水をあげたりするために、水道施設がほしい」というご要望もいただきましたので、お宅の東側の通路部分(図面の右側)に、使いやすくて便利な外流しの立水栓を設置することにしました。勝手に使用されることや、イタズラ防止のために、門扉の中(プライベートスペース)へ設置することにしました。

オープン外構の一番難しいところは、ポストや表札等をどこに設置するかです。今回は、2台のお車の駐車スペースの確保や、全体のバランスを考え、図面右下の部分に設置することにしました。

また、道路と石貼りの境界がピタリとくっついていると、車が乗り降りするたびに圧がかかり、石貼りが割れてしまいます。それを防ぐために、10センチ程度砕石を転圧した上に、ワイヤーメッシュ入りの強度の高い10センチ程度のコンクリートを打ち、その上に幅約60センチ×高さ約10センチ×奥行き約10センチの「地先ブロック」を並べていきます。そして地先ブロックの内側に石貼りをしていきます。土の上に合計20センチ以上構造物があり、その上に地先ブロックが貼ってあるため、車の重さにも耐えられる頑丈な作りになります。 お車をとめる部分は石貼り仕上げで、雑草の生えない、駐車しやすいお庭になります。

交通量の多い道路に面していることもあり、お車を守れるよう、地先ブロックの部分に、引き出せる形のステンレスポールを数箇所設置します。通常、地面に埋まったような状態にすることができますので、必要な時だけ引き出すことができ、便利です。

石貼りのまわりには既存の木を含めた植栽を植えます。夜は「ソヨゴ」をライトアップできるようにライトも設置します。

駐車スペースを広くするため、樹木の移植をすることから始めます。既存の樹木や植物は、残せるものはできるだけ再利用するのが当店のモットーです。植物は生き物です。大切にされてきた樹木を、新しいお庭にて、より育てやすい環境にしてさしあげることも、お庭リフォームをする上でとても大切な仕事です。

移植の正しい知識がなければ、樹木は移植後にすぐ枯れてしまうこともあります。経験豊富な職人が、木を傷めないよう細心の注意を払いながら作業を行います。

洋室が増築されました。

お車をとめていた部分に植わっていたマツノキは、泣く泣く伐採しました。当店は通常、既存の木を伐採することは、ほぼありません。「洋風なお庭にしたい」とご希望のお客様でも、和風な木が洋風な印象になるようお庭全体のデザインや配置を考えたり、正しい方法で丁寧に移植するなど、なるべく全て使用します。今まで大切にされてきた樹木が、新しいお庭でも活躍できるように・・・と、常に心がけてお庭仕事をしています。
今回のお客様宅のマツノキは、推定樹齢40年以上でした。このくらい成長しているマツノキは、2~3年かけて根回しをし、移植の準備をしなければなりません。その準備期間がないまま移植をしても、すぐに枯れてしまうのです。このようなことは、一般的にあまり知られていませんので、お客様がご存知ないのは当然です。お庭リフォームの何年も前から、樹木の移植を考えるのは難しいと思います。

そんな経緯で、今回は、マツノキの伐採を決断し、その後、植物の移植作業を行いました。

石貼り工事が始まりました。図面部分でご説明したとおり、転圧をかけた砕石の上にワイヤーメッシュ入りの下地コンクリート、そしてその上にモルタルを塗って鉄平石(丹波石)を乱貼りしていきます。車の圧で石貼りが割れてしまわないよう、道路との境界には「地先ブロック」を貼ります。

鉄平石を1枚1枚割り、形を整えて隣の石と合わせていく、根気の要る作業です。見ていただけるとわかりますが、石の色もそれぞれ若干ちがいますので、バランスを見ながら配置していきます。また、希望の形に石を整える際、石の摂理がわかっていないと、石が思ったような形に割れてくれません。そのため、このような乱貼り作業は最低でも10年以上の経験がないと難しく、今作業している(写真に写っている)当店の職人は、30年以上のベテランの職人たちです。駐車スペースだけでなく、家の側面部分のスペースにも貼っていくため、とても広い面積を石貼りすることになります。

このように仕上がりました!(石貼り部分が、いかに広面積であるかが分かるお写真ですね。) 駐車スペースがとても広くなり、道路から無理なく駐車することができます。お宅の側面部分に生えていたマツノキは、そのまま残すことができました。泣く泣く伐採したマツノキの分も、これから先、しっかりとお宅を守ってくれることと思います。

 

ビフォアアフターです。難しかった駐車も楽にしていただけるようになりました。また、お宅の増築に合わせ、屋根瓦は高圧洗浄機できれいにし、外壁の塗装もし直しましたので、全体的に印象が明るくなりました。石貼りや門袖のおかげで、増築部分だけが浮いて見えることもなく、自然な仕上がりになりました。

お宅の西側はこのようになりました。お宅の脇の細い通路部分には、オープン外構とプライベートな空間をしっかりと区別すべく、門扉を設置し、鍵を掛けられるようにしています。枡部分は石貼りをせず、御影石のピンコロとサビ砂利でうまく隠しました。穴をあけ、水が溜まらないような仕組みになっています。樹木の脇にはツツジなどの葉の密集した低木類の植栽を植えました。こうすることで、土に太陽の光が届かなくなり、雑草対策になるのです。

人感センサーのガーデンライトやスポットライトも設置し、夜は植物がライトアップされるようにします。足元が安心なだけでなく、防犯にもつながります。

 

お宅の東側です。土だった部分も全て鉄平石が貼られています。こちらも西側と同様に、門扉を設置し、鍵を掛けられるようにしています。門扉だけでは通路幅に足りなかったため、竹垣を設置しました。お宅の雰囲気と石貼りの雰囲気を壊すことのない、素敵な仕上がりになりました。

東側通路部分に設置した外流し水栓です。洗車や庭木の水やりなどの際、使いやすくてとても便利です。手前にいくほど御影石のピンコロが低くなっており、バケツなどを上に持ち上げる必要もありません。 足元の鉄平石の脇には、防草シートを敷き、鉄分を多く含んだ花崗岩を砕いた「サビ砂利」を入れて、雑草対策をしています。

門袖はこのように仕上がりました。ポスト、表札、門灯、カメラつきのインターホンが設置されています。ブロックの上にモルタルを塗り、表面を「ジョリパッド」という左官材料を使用して仕上げることで、少し洋風なイメージになり、オリジナルの「和モダン」な仕上がりになりました。ボウガシを植えて緑もとりいれ、夜はスポットライトでライトアップされるようにしました。

お宅の西側から東側を見たお写真です。既存の木も剪定し、すっきりとしました。石貼りにすることで、雑草も生えず、雨の日も足元が汚れにくくなり、玄関のお掃除も楽になります。

 

お宅の東側から西側を見たお写真です。お宅が増築されたにもかかわらず、駐車スペースがこんなにも広く、使いやすくなりました。道路からスッと駐車することができ、渋滞を招く心配もなくなりました。

夜はこのようにライトアップされます。ライトアップされた植栽は、ぬくもりを感じる、あたたかな印象になります。ご帰宅の際、夜の足元の心配もなく、また、人感センサーでライトがつきますので、プライベートな空間へ外部の人が入ろうとした時にも、パッと自動でライトがつき、防犯にもつながります。

お客様には、「駐車スペースが広くなって、運転にあまり自信のない妻もホッとしていました。仕事を終えて帰ってきた時に、ライトアップされた我が家を見て、とても嬉しい気持ちになります。素敵なお庭をありがとう」とお喜びいただきました。お母様には、「やっぱりプロの方が考えるお庭は、きれいでオシャレになるわね。もともとあった木をうまく使ってくれてありがとう。また困ったときには相談させてね」とお声掛けいただきました。

今回のお客様のように、「限られたスペースをいかに上手に使用するか」でお悩みの方も多いのではないでしょうか。”オシャレでデザイン性のある”、でも”使いやすい”、そんなお庭を、当店の女性1級建築士のアイデアで、そして経験豊富な職人達の手で実現することができます!
たくさんのお庭リフォームをお手伝いさせていただきながら、お客様がどのようなことに困っていらっしゃるのか、どのように解決してさしあげるのが一番喜んでいただけるのか、常に考えております。グリーンパトロール神戸にしかできない、そんなご提案や施工を今後もしっかりと行い、お客様の「理想のお庭」を1つでも多く実現できますよう、社員一同、邁進して参ります!

神戸市、芦屋市、西宮市のお庭、雑草のお悩みはお任せください。
ご相談・お見積りは無料です。(※しつこい営業も致しません)